風に消えてく歌
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ＨＮ：
冬流
性別：
非公開
趣味：
愛するバンドのライブへ行く（生きがい）／着物を着て出かける／愛猫＆愛犬
自己紹介：
BLやBL風味を匂わす詩風や小説風なものや その時の気分などを書きなぐっています。
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ツバサ
君が泣いてる…
風が 涙に濡れた前髪を揺らしている
それを 遠くて近い場所から 俺は見つめていた
その肩を抱きしめて
その涙を拭って
その髪を撫でて
その額に口付けて
「泣かないで…」と 伝えて…
ありったけの僕の優しさで 君を包んであげる
けれど
君が居るのは 僕の居ない世界
ああ
僕の居る世界だったら
君を泣かせたりしないのに
僕の背には 翼があって
その翼を広げて 君を包み込みたいと願うけれど…
ゴメンね
こんなに近くに居るのに 触れることもできないなんて
君が泣いていた…
風が 涙に濡れた前髪を揺らしている
肩を抱きしめて
涙を拭って
髪を撫でて
額に口付けて
「泣かないで…」と 伝えて…
ありったけの優しさで 君を包む "誰か"
顔を上げて
小さく 微笑んだ君
ちょっぴり切ないけれど
君が少し微笑んでくれたから 嬉しいよ
君が"誰か"と去っていく
きっと 君がここに来るのも これが最後なんだね
じゃあ 僕もここを去ろう 翼を羽ばたかせて
君の幸せを祈っているよ…
青空の下 君が飾ってくれた花が風に揺れた
舞い散った羽根が 風に乗って君の頬を撫でた
白い墓石は 僕の名前
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