■ 夜話虫－BL－

夜話虫

１人きりで夜を過ごす
朝日が昇り　街が動き出す
それを確認して　布団に潜る

怖いから
淋しいから

頭まで布団を被り　目を閉じる
街の音を子守唄に　眠りにつく

目を覚ます
部屋は沈む夕陽で　オレンジ色
部屋を見渡す

いつも隣にあった温もりはない

君が居なくなってから　随分と時は経ち
君と共に失った自分の心　今も探している

ねぇ
君の声を聞きたいんだ
ねぇ
君を傍に感じたいんだ

自分から離れてしまったけれど
君の温もりをとても大切だった　と
思い知ったんだ・・・

今も変わりはありませんか？
僕の慟哭は　どうしたら　君に届きますか？
君の声を　音を　どうしたら取り戻せるの？

いつもと同じように　夕陽は沈み
黒いペンキで　僕と世界は塗りつぶされる

その黒いペンキが薄れていくのを
いつもと同じように　１人で待ち続けるよ

いつまでも待っている

 

僕は木の葉の影で震えてる　ヨワムシ