■ トンネル－言の葉－

トンネル

いつまでも続くトンネルの中を　1人で歩いている
出口の見えないトンネルは　果てしなく思える
自分がどんなことを悩み　どんな想いを抱いているか
それは自分にしかわからない

どうか　ご自身の全てを周囲の人のさらけ出してください
1人で歩き続けようとしないで

テレビから聞こえてきた訴え

そんなことが出来るなら　誰も消えたいなんて思わない
さらけ出したところで　周囲がみんな自分をわかってくれる保証はない

あなたは　私たちの心の何を知り　何を感じてくれるの？
自分のことは　たとえ話すことが出来ても
本当に理解してくれる人なんて居ない

そんなことはない

あなたはそう言うのでしょう？
わかるはずがないんです
だって　それは
私たちそれぞれの見えないところにあるんだから

自分でもわからないくらい奥底にある傷もある

誰がわかると言うの？

あなたは　私達の言葉を聞くのでしょう
救う気持ちがあるのですか？
本当に　心から

私は人を信じることができません
それでもあなたは　私を助けてくれるの？
見ず知らずの人間を

私のような人　それ以上に苦しんでいる人
今世の中にどれだけいるか知っているんでしょう？
みんなを助ける事が出来る？

偽善だらけ　希望はない

そんな世の中を生き抜く自信はない
いや　生きるだけなら誰にでもできる
もちろん　死ぬことも
諦めて　ただ生きてるよりは
自分を信じられるようにありたい

信じられるのは　所詮　自分だけ

でも　私は自分さえも　信じて居ない
明日がまた来る
未来が押し寄せてくる
何の保証も無いまま　未来はずっと先まで続く

長い　長い　トンネルは　果てしなく続く
途中で歩くことをやめてしまえば
それは　それで　楽になるかもしれない

光の射す出口は　どこにあるの？